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無双直伝英信流釈義

ケブリ

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最初に習う正座の1本目「前」

居合の基本であり、奥義でもある。 抜打は5本も姿を変えて配置されているから至極と思っている。

さて、「前」の先はなんであろうか? 三つの先のどれに該当するだろうか?

図譜には意義として次のように記されている

正面に対座する敵の害意を察知するや機先を制して其れの抜刀せんとする腕より顔面にかけ斬付けんとす。


「先」ですね。 よく三つの先を知らない人が「後の先」だと勘違いして指導しているのを見てヤレヤレと気の毒に思っています。

さて、その働きが「先」だとして、有効に効かすためにはどういった注意が必要になるだろう。

その柄懸かりに20代は大きなヒントを残してくれています。

以下初心者心得三十三則 の三十一
柄への手の懸かり(抜きつけの)殊更に大きくせず極めて自然に、一切敵に”ケブリ”を見せぬ心持が肝要なり

ケブリとは気振りとも書き、その様子、気配のことです。 剣術では「色」とも言いますね。

私と実際に道場で御幸で打ち合ってみた人は、なんで打たれるのか狐につままれたような経験を通過しています。
あれは、「色が見えた」といつも説明しているように、腕が違えば(見る目が違う)簡単に初動を押さえることが出来るものです。



色を出さないためには(ケブリを見せないためには)正しい姿勢から反動を用いず、呼吸を制御しつつ行う「全身を使った異速度・異方向同時進行」の身体操作と、目や腕に力を入れない、極めて高度な脱力も必要になっています。
それが出来て初めて「先」が取れるという寸法です。よく出来た段取り(カリキュラム)だと感心してしまいます。

形をうまくやってもそのような中身が不足していては刀を使った踊りで、私が酷評するポーズ居合に堕落してしまいます。

目標として「武」を選んだからには他者と争って(試合して)勝った負けたという模擬の位置には立たない。
入門の最初にそう覚悟をした居合者が次の世代に正しい「ブドウ」を伝達できるでしょう。

武は自らと向き合い己を高め他に寄与するのが目的であり、その中に楽しみや友愛、尊敬が生まれるものだと信じています。



段が欲しい、優勝したいなどというケブリはすぐ目に付くものですからね。
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